基本情報技術者試験は、経済産業省が実施している国家試験の1つです。IT業界に入りたい人、ITエンジニアの基礎知識を身につけたい人におすすめの資格だと思います。

「基本情報技術者試験って、IT系の人しか受からないのでは…?」
そんなふうに感じている方も多いかもしれません。

私は大学で数学を専攻していましたが、プログラミングやネットワークなどのIT知識はほぼゼロからのスタートでした。

そんな私でも、SE1年目に独学で3ヶ月の勉強を積み重ねることで、基本情報技術者試験に一発で合格できました。

本記事では、これから勉強を始める初心者の方に向けて、

  • 独学の勉強ステップとスケジュール
  • おすすめの参考書・教材
  • 参考書や教材の活用法

などを、私の体験ベースで具体的に解説していきます。

「数学や理論は得意だけど、ITのことはよく分からない」という方にも、きっと役立つはずです。
ぜひ参考にしてみてください!

試験概要

  • 科目A
  • 試験時間:90
  • 問題数:60問(選択式)
  • 合格点:600点(満点:1,000点)
  • 科目B
  • 試験時間:100
  • 問題数:20問(選択式)
  • 合格点:600点(満点:1,000点)

科目A、科目Bの両方で合格点以上の得点を取ることで合格となります。

記載の内容は更新される可能性があるため、最新の情報はIPAのホームページをご覧ください。

勉強方法

1. 基本的な知識をインプット

まずは基本的な知識をインプットしましょう。今後の復習にも使用できるよう、いつでも見返すことができる参考書を1冊購入することを推奨します。

私が使用したのは、「ニュースペックテキスト 基本情報技術者」です。まずは科目Aだけでいいので、一通り読んで全体像を把握しましょう。付属の確認問題も一度解いておきましょう。ここでは完璧にする必要はありません。あまり時間をかけすぎないように!

2. 科目Aの問題を解く

インプットが終わったら、とりあえず問題を解いてみましょう!参考書付属の確認問題を何度も解き、定着させましょう。

その他の問題集としては、「過去問道場」をおすすめします。過去に出題された問題を無料で解くことができます。分野ごと・模擬試験形式など様々な活用方法がありますが、私が実践した活用方法はこちらです。

  • まずは模擬試験形式で1本やってみる
  • 不安な分野を指定して重点的に解く
  • ユーザ登録すると使えるチェック機能を活用し、定着させたい問題にチェックをつけて復習できるようにしておく
  • スキマ時間にランダムに解く

全くできなくでも大丈夫です!私自身、最初は半分も取れませんでした。参考書を見ながら復習し、1つ1つ理解を深めていきましょう。

模擬試験形式で安定して7割以上正解できるようになったら、次のステップに進みましょう。

3. 科目Bの対策

科目Bでは、疑似言語やセキュリティの問題が出題されます。暗記ではなく理解度が問われる問題ですので、文系出身の人にとっては少しハードルが高くなるかもしれません。科目Aで合格できるレベルになってから学習を進めていきましょう。私のように数学が得意な人は、疑似言語は得点源にすることができます。きっちり対策して、他の人に差をつけましょう。

「ニュースペックテキスト 基本情報技術者」には科目Bの解説も網羅されているので、まずは疑似言語やセキュリティの章を読み進めて理解していきましょう。

一通り読み進めたら、あとはひたすら問題を解きましょう。「過去問道場(科目B)」では、旧形式(午前試験、午後試験と分かれていた時期)の問題を無料で解くことができます。また、科目Bに特化した問題集などもあるので、必要に応じて利用してください。

おすすめ参考書・教材とその活用法

ここでは、私が実際に使用していた参考書・教材を紹介します。実際に使ってみて感じた、有効な活用法も紹介しますので、参考にしてみてください!

参考書:「ニュースペックテキスト 基本情報技術者」

基本情報のように資格を勉強する際は、常に見返すことができる参考書が必須です。私は参考書を探しに本屋に行き、色々な参考書を見ましたが、最も良かったのは「ニュースペックテキスト 基本情報技術者」でした。この参考書が非常に良かったので、応用情報を勉強する際も「ニュースペックテキスト 応用情報技術者」を購入し、一発で合格しました。毎年発行されているので、最新版を購入するようにしましょう。

この参考書のおすすめポイントはこちらです。

  • 出題範囲を全て網羅している
  • 表や図が多く用いられており、初心者でも理解しやすい
  • 各章に確認問題があり、復習しやすい
  • 確認問題が試験頻出の問題ばかりでとても優秀

私が実践した活用方法はこちらです。

  1. まずは科目Aの内容を一通り読んでみる(ちゃんと理解できなくてもOK!)
  2. 章末の確認問題を1度解く
  3. 間違えた問題を確認し、定着するまで解き続ける
  4. 科目Bの内容を読み始める
  5. 試験前の仕上げに、予想模試を解く

アプリ:過去問道場

過去問道場では、過去に出題された問題を無料で解くことができます。分野ごと・模擬試験形式など様々な活用方法があります。私が実践していた活用方法はこちらです。

  • まずは模擬試験形式で1本やってみる
  • 不安な分野を指定して重点的に解く
  • ユーザ登録すると使えるチェック機能を活用し、定着させたい問題にチェックをつけて復習できるようにしておく
  • スキマ時間にランダムに解く

勉強スケジュール(3ヶ月)

私が3ヶ月で合格したときのスケジュールを紹介します。

 期間 やること
1ヶ月目インプット+科目Aを解き始める
2ヶ月目科目A定着
3ヶ月目科目B定着、総復習

私は平日は1時間、休日は2~3時間勉強し、一発で合格できました!

まとめ

この記事では、SE初心者でもできる基本情報技術者試験の独学勉強法を紹介しました。

基本情報技術者試験は2023年に形式が変わり、現在ではいつでも受験することができます。ITに携わる全ての人に有益な資格なので、この記事を参考にしていただき、合格に向け頑張っていきましょう!

また、基本情報技術者試験に合格した人は、その次のレベルとして「応用情報技術者試験」という試験もあります。こちらは少し難易度が上がりますが、エンジニアとして活躍したい人におすすめの資格ですので、ぜひ受験してみてください。

応用情報技術者試験の勉強方法も紹介していますので、参考にしてみてください。