基本情報技術者試験は、経済産業省が実施している国家試験の1つです。IT業界に入りたい人、ITエンジニアの基礎知識を身につけたい人におすすめの資格だと思います。

私は、SE1年目に独学で基本情報技術者試験に合格しました。この記事では、私の経験を元に、SE初心者でもできる基本情報技術者試験の独学勉強法を紹介します。

試験概要

  • 科目A
  • 試験時間:90
  • 問題数:60問(選択式)
  • 合格点:600点(満点:1,000点)
  • 科目B
  • 試験時間:100
  • 問題数:20問(選択式)
  • 合格点:600点(満点:1,000点)

科目A、科目Bの両方で合格点以上の得点を取ることで合格となります。

記載の内容は更新される可能性があるため、最新の情報はIPAのホームページをご覧ください。

勉強方法

1. 基本的な知識をインプット

まずは基本的な知識をインプットしましょう。今後の復習にも使用できるよう、いつでも見返すことができる本などを推奨します。

私が使用したのは、「ニュースペックテキスト 基本情報技術者」です。毎年発行されているので、最新のものを購入しておけば間違いないと思います。この本のおすすめポイントはこちらです。

  • 出題範囲を全て網羅している
  • 表や図が多く用いられており、初心者でも理解しやすい
  • 各章に確認問題があり、復習しやすい
  • 確認問題が試験頻出の問題ばかりでとても優秀

まずは科目Aだけでいいので、一通り読んで全体像を把握しましょう。あまり時間をかけすぎないように!

2. 科目Aの問題を解く

インプットが終わったら、とりあえず問題を解いてみましょう!「ニュースペックテキスト 基本情報技術者」の確認問題が定着していない場合は、ここで定着させましょう。

その他の問題集としては、「過去問道場」をおすすめします。過去に出題された問題を無料で解くことができます。分野ごと・模擬試験形式など様々な活用方法がありますが、私が実践した活用方法はこちらです。

  • まずは模擬試験形式で1本やってみる
  • 不安な分野を指定して重点的に解く
  • ユーザ登録すると使えるチェック機能を活用し、定着させたい問題にチェックをつけて復習できるようにしておく
  • スキマ時間にランダムに解く

全くできなくでも大丈夫です!私自身も、最初は半分も取れませんでした。本なども見ながら復習し、1つ1つ理解を深めていきましょう。

模擬試験形式で安定して7割以上正解できるようになったら、科目Bの対策も始めていきましょう。

3. 科目Bの対策

科目Bでは、疑似言語やセキュリティの問題が出題されます。暗記ではなく、理解度が問われる問題ですので、文系出身の人にとっては少しハードルが高くなるかもしれません。科目Aで合格できるレベルになってから学習を進めていきましょう。

「ニュースペックテキスト 基本情報技術者」には科目Bの解説も網羅されているので、まずは疑似言語やセキュリティの章を読み進めて理解していきましょう。

一通り読み進めたら、あとはひたすら問題を解きましょう。「過去問道場(午後)」では、旧形式(午前試験、午後試験と分かれていた時期)の問題を無料で解くことができます。また、科目Bに特化した問題集などもあるので、必要に応じて利用してください。

まとめ

この記事では、SE初心者でもできる基本情報技術者試験の独学勉強法を紹介しました。

基本情報技術者試験は2023年に形式が変わり、現在ではいつでも受験することができます。ITに携わる全ての人に有益な資格なので、この記事を参考にしていただき、合格に向け頑張っていきましょう!

また、基本情報技術者試験に合格した人は、その次のレベルとして「応用情報技術者試験」という試験もあります。こちらは少し難易度が上がりますが、エンジニアとして活躍したい人におすすめの資格ですので、ぜひ受験してみてください。

応用情報技術者試験の勉強方法も紹介していますので、参考にしてみてください。