SEとして内定が決まった皆さんは、これからIT業界へ進むことに対して、たくさんの不安があるのではないかと思います。私自身も、ほとんどプログラミングもやったことがなく、「本当にSEとしてやっていけるのかな、、」と不安を感じていました。
そこで、この記事では新卒でIT企業にSEとして入社した私の経験を元に、SEになる前にやっておくべきこと7選を紹介します。「SEとして内定を得たが、何をやっておけばいいんだろう、、」と悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
なお、もうすぐ入社する人は、SEが新人研修でやるべきことを紹介した記事もありますので、参考にしてみてください。
入社前・入社後の流れ
私が入社した企業では入社前研修などはなく、同期たちもずっと遊んでいた人、ITの資格勉強をしていた人など様々でした。私は理系の学部卒でしたが、同期には文系でIT知識ゼロの人も多くいる印象でした。
入社後は4月から7月までビジネスマナーの研修や、プログラミングを学んで開発演習を行うなどの研修があり、8月から配属される形でした。研修中は、基本情報技術者などの資格取得のための勉強はあまりありませんでした。
会社にもよりますが、研修が手厚い企業であれば、入社まで何もしていなくても問題なく配属後の業務ができると思います。しかし、入社までの準備をしっかりと進めていくことで、研修の理解度が増し、1年目から活躍できるSEになることができます。
SEになる前にやっておくべきこと
ここから、現役SEの私が考える、SEになる前にやっておくべきことを紹介します。SEとしてだけでなく、社会人になるにあたってやるべきことも合わせて紹介しています。これからSEになる皆さんは、これらをできるように計画を立てて取り組んでいただければと思います。
残りの単位を取りきる
まずは卒業できるように単位を取りきりましょう!研究やゼミなど、専攻によっては必修科目もあると思います。卒論など大変なものが残っている場合は、まずは確実に終わるように全力を尽くしてください。留年の場合、内定が取り消される可能性もあります。
私は数学を専攻していたので、卒論が残っていました。研究などの1つのことを突き詰めるのは苦手でしたが、これだけ時間をかけて研究できるのも最後だと思い、最後までやり切りました。このように最後までやり切る経験は、社会人としての粘り強さに繋がっていると思います!
長期間の旅行
社会人になると長期の休暇を取ることが難しくなるため、学生時代に長期間の旅行を計画してみましょう。海外など、今まで行ったことのない場所に行ってみることをおすすめします。旅行を通じて新しい文化や価値観に触れることで、自分の視野が広がり、社会人生活にも大きくプラスになります。
私もロサンゼルス旅行や、1人で1週間日本各地を巡る旅行に行きました。旅行の計画を立て、遅れたときの対応策を考え、誤りのないように予約をし、計画通りに旅行を楽しむ。この計画から実行までを経験できたことは、今の仕事にも役立っています。海外旅行は人生初だったので不安も大きかったですが、とても楽しい経験でした!
タイピングの練習
SEとして働く人は、仕事ではパソコンを使うことがほとんどです。そのため、全てのパソコン操作の基本となるタイピングは必須スキルです。
まずは、ブラインドタッチを習得しましょう。ブラインドタッチとは、キーボードを見ずにタイピングをすることです。ブラインドタッチの練習方法は様々なサイトに書かれていますが、私はこちらのサイトを見て練習しました。タイピングが早くなるコツは、正しい方法でタイピングをすることです。ある程度できる人も、自分が正しくタイピングできているかを確認しましょう。
ブラインドタッチをマスターしたら、あとは実践あるのみです。私は、寿司打を使って練習しました。お手軽コースでお得になるくらいまでは練習しましょう。
Word、Excelに慣れておく
SEの仕事はプログラミングだけではありません。設計書やテスト仕様書など、様々なドキュメントを書く必要があります。その際頻繁に使用されるのが、Word、Excelなどのツールです。基本的な操作方法は事前にマスターしておきましょう。また、ショートカットキーを使用した便利機能を習得しておくと、業務を効率的に進めることができます。
ITの知識を身につける
配属された業務が始まると、始めて聞く用語が多く出てくるため、先輩の話の内容を理解するだけでも一苦労です。入社前にITの知識を身につけておくことで、「なんとなく聞いたことがある!」と思える言葉が増え、理解が早くなります。私は入社前に「IT用語図鑑」を購入し、IT用語の勉強をしていました。
子供用の「生き物図鑑」や「乗り物図鑑」のような図鑑の形式で、1つ1つのワードが簡潔かつ分かりやすく解説されています。学生時代は移動中などのスキマ時間に読み、入社後も分からない単語があれば辞書代わりに愛用していました。
本書のおすすめポイントはこちらです。
- かわいいイラスト付きで、意味を理解しやすい
- 単語の使用例があり、すぐに使えるようになる
- 関連ワードが近くにあるように構成されており、単語同士の関連を理解できる
「用語を勉強するよりも資格勉強の方がやりやすい」という人は、「基本情報技術者」を勉強してみましょう。1から勉強するとある程度時間がかかりますが、入社前に取得していれば、大きなアドバンテージとなります。
私の場合は、入社前から少しだけ勉強しておき、1年目に取得しました。当時の経験を元に、基本情報技術者の勉強方法を紹介した記事もありますので、参考にしてみてください。
簡単なプログラミングの勉強
文系の人など、プログラミング未経験の場合は、少しでもプログラミングに触れておくことで研修での理解が深まりやすく、プログラミングに対する抵抗感も減ると思います。
勉強方法としては、Progateの無料でできるレッスンをやってみましょう。言語は自分の興味のあるもの、業務に関係ありそうなものから選ぶと良いですが、特になければJavaかHTMLから始めてみてください。
私は大学で数学を専攻していたので、授業でC言語の勉強をしました。また、卒業研究にてアルゴリズムの研究をしていたため、アルゴリズムを実装して計算機実験をするなど、自主的にプログラミングスキルを磨いていました。
お金の使い方を考えておく
社会人になると、アルバイト時代よりも多い給料を得る人がほとんどだと思います。お金の使い方は事前に考えておくことで、無計画な浪費を減らすことができます。まずは、スマホアプリなどで家計簿を付けてみることをおすすめします。
「何をどうしていいか分からない、、」という人は、両学長の「お金の大学」を読んでみてください。お金・自由・人生論などを取り上げており、YouTubeでは登録者300万人以上の両学長が作成した本です。
私自身もYouTubeを通じて両学長を知り、このブログを始めるきっかけとなりました。お金が全てではありませんが、お金が必要になる場面は多いと思います。お金の知識は一生役立つので、YouTubeも合わせてぜひ確認してみてください。
まとめ
この記事では、内定者などのこれからSEになる皆さんに向けて、SEになる前にやっておくべきこと7選を紹介しました。
- 残りの単位を取りきる
- 長期間の旅行
- タイピングの練習
- Word、Excelに慣れておく
- ITの知識を身につける
- 簡単なプログラミングの勉強
- お金の使い方を考えておく
SEとしてのキャリアをスタートする前にこれらの準備を行うことで、SEとして最高のスタートダッシュを切ることができると思います。
ですが、こちらの1点だけは忘れないでください。
残りの学生生活を有意義に過ごし、これからSEとして頑張っていきましょう!