ほとんどの企業では、入社したらまず研修が行われます。SEとして新卒で入社する場合は、プログラミングなどのITスキルを学ぶことが多く、プログラミング未経験でも1からスキルを身につけることができます。

この記事では、新卒でIT企業にSEとして入社した私の経験を元に、SEが新人研修でやるべきことを紹介します。研修でしっかりをスキルを習得し、SEとして最高のスタートダッシュを切れるようにしましょう!

入社前の人は、SEになる前にやっておくべきことを紹介している記事もあるので、参考にしてみてください。

SEの新人研修の内容

まずは、SEの新人研修ではどのようなことをやるのか、私の経験に基づいて紹介します。研修の内容は企業によって異なるので、内定先の企業の情報を確認しましょう。

私の会社では4ヶ月間の新人研修がありました。研修の内容はこちらです。

  • ビジネスマナー

社会人としての基本的な礼儀作法やビジネスにおけるコミュニケーションの技術を学びます。具体的には、電話対応、メールの書き方、会議での発言方法などです。ビジネスマナーを身につけることで、社内外での信頼関係を築きやすくなり、円滑な職場環境を構築するための基礎を固めることができます。

  • 企業理念、経営方針

企業の考え方や価値観、具体的な行動計画を理解することで、企業の方向性を共有し、目標に向けて一丸となって取り組むことができます。新人研修で企業理念や経営方針を理解し、1社員としての自覚を持った行動を意識しましょう。

  • IT基礎知識

ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなどITの基礎知識を学びます。配属後に携わるシステムを理解し、より高度なITスキルを習得するための土台を作ることができます。

  • プログラミング

プログラミング言語やコーディングの基礎を学びます。私の場合はJava・HTMLを学びました。配属後の業務内容によってはプログラミングを全くしない人もいますが、プログラミングを学び、実際に動くところを経験することでシステムへの理解が深まります。

  • システム開発演習

模擬的なシステム開発演習を通じて、要件定義から設計、実装、テストまで一連の工程を経験します。チームでの協働作業やレビューをしつつ、納期を守って作り込んでいく経験は、今後のSE人生の糧となります。私が研修で行った演習もかなり大変でしたが、大きく成長することができました!

新人SEがやるべきこと

ここまで、SEの新人研修の内容を紹介しました。多くのIT企業では、プログラミング未経験からでも一人前のSEに慣れるように充実した研修が用意されていますが、そこからどれだけ配属後の業務に活かすことができるかは自分の取り組み次第です。そこで、研修中に意識しておくべきこと・やるべきことを紹介します。

社会人の生活リズムに慣れる

学生時代は夜中まで起きて、昼まで寝る生活をしていた人も多いかもしれませんが、社会人ではそうはいきません。なるべく早く、できれば社会人になる前から早寝早起きの生活を意識しましょう。

また、社会人になって1人暮らしを始める人も多いと思います。1人暮らしの生活にも慣れつつ、食事バランスも少しずつ意識していきましょう。

人脈を広げる

研修中は、特に同期といる時間が長いです。私も、学校のようにクラスに分かれて研修を行っていました。研修中に同期と仲良くなることで、配属後も悩みを相談し合うなど、お互いに切磋琢磨しながら成長することができます。配属されると意外に同期が少ない場合もあるので、研修のつながりは大切にしていただければと思います。

社内制度、福利厚生を理解しておく

研修で学ぶ社内制度や福利厚生はしっかりと理解して、いつでも使えるようにしましょう!配属後は、業務に追われて調べる時間は取れず、多忙で制度を知らない先輩も多いです。

福利厚生はプライベートでも活用できる場合があるかもしれません。研修中にある程度調べておくことで、配属後の負担を軽減できます。

配属後の仕事を意識する

配属後の仕事内容があらかじめ分かっている場合は、研修中からそれを意識して取り組みましょう。自分が担当する業界や技術、プログラミングの言語などを知り、関連するスキルや知識はしっかりと身につけられるようにしましょう。

配属先の上司や先輩とあらかじめコミュニケーションを取り、業務の流れなどを理解しておくことで、配属後にはスムーズに業務に入ることができます。

資格取得のための勉強

研修で学ぶIT知識を確実に習得するには、アウトプットも重要です。実際の業務経験を通じて学ぶのも良いですが、資格を取得するという手段もあります。

おすすめの資格は「基本情報技術者」です。ITの基礎知識を網羅的に身につけることができる資格なので、ぜひ勉強してみてください。私は1年目に取得しましたが、当時の経験を元に、基本情報技術者の勉強方法を紹介した記事もありますので、参考にしてみてください。

リーダーなどの役割を積極的に引き受ける

リーダーなどの役割は、配属直後にはあまり経験できません。そのため、研修の場でたくさん経験しておくことをおすすめします。

私も、システム開発演習でリーダーを務めました。他メンバーよりも責任を持って行動しなければなりませんでしたが、その分大きく成長することができました。研修なので、失敗しても大丈夫です。ちょっとしたディスカッションの進行役からでも、まずは少しずつやってみましょう!

まとめ

この記事では、SEが新人研修でやるべき事を紹介しました。

  • 社会人の生活リズムに慣れる
  • 人脈を広げる
  • 社内制度、福利厚生を理解しておく
  • 配属後の仕事を意識する
  • 資格取得のための勉強
  • リーダーなどの役割を積極的に引き受ける

研修中は、「配属されたらちゃんと仕事できるかな、、」と不安になるかもしませんが、先輩方が丁寧に優しく教えてくれるので、大丈夫です!

あまり不安は感じずに、研修ではこの記事で紹介した内容を意識して、一人前のSEに成長できるように頑張りましょう!