IT系には、様々な国家資格があります。「ITパスポート」「基本情報技術者」などは、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。IT系ではない社会人や学生から、高度なエンジニアとして活躍できる人材まで幅広く資格が用意されています。

この記事では、基本情報技術者と応用情報技術者を取得した私の経験を元に、学生から社会人まで、誰にでもおすすめできる資格である、ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者の違いについて解説します。「資格を取りたいけど、どの資格を選べばいいのか分からない、、」という人は、ぜひ参考にしてみてください。

また、基本情報技術者と応用情報技術者の勉強方法を紹介している記事もあるので、参考にしてみてください。

試験区分について

IT系の国家資格は、情報処理推進機構(IPA)が実施している資格です。この記事で紹介する資格以外にも、セキュリティに関する資格や、高度資格などもありますが、そちらはより専門的な内容になります。

全ての資格の根幹となるのが、ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者となるため、この記事では、その3つに絞って紹介していきます。

IPAが実施している試験の一覧は、IPAのホームページを参考にしてみてください。

各試験の特徴、おすすめな人

ここから、3つの試験の特徴と、おすすめな人をそれぞれ紹介していきます。目的や今のスキルにあった資格を勉強していただければと思います。

ITパスポート

ITパスポートは、全ての社会人が取得するべき資格です。IPAにおけるITパスポートの対象者像も、「ITを活用する人材」としています。コンビニのレジや銀行のATM、飲食店のタッチパネルなど、仕事だけでなく、日常生活でも様々なシステムを利用しているはずです。

ITパスポートの試験概要はこちらです。

  • 試験日程:通年開催
  • 出題形式:CBT方式(試験会場に設置されたコンピュータを使って実施する方式)
  • 試験時間:120
  • 問題数:100問(選択式)
  • 合格点:600点(満点:1,000点) ※各分野の評価点が300(/1,000)点以上

記載の内容は更新される可能性があるため、最新の情報はIPAのホームページをご覧ください。

また、ITパスポートがおすすめな人はこちらです。

  • IT企業を目指したい就活生
  • IT企業以外で働いている人
  • IT知識を1から勉強したい人

私個人としては学生時代、「今後基本情報勉強するから、ITパスポートは受けなくていいかな」というスタンスでした。就職活動において、「IT業界に行きたい」という意欲を見せるためにITパスポートを取得するのは全然アリだと思います。

IT企業以外の人は、資格を取得することでITの知識が増し、今後の業務の幅が広がります。1ヶ月程度で取れるあまり難しくない資格なので、ぜひ勉強してみましょう!

基本情報技術者

基本情報技術者は、全てのSEが取得するべき資格です。ITの基本的な知識を体系的に学ぶことができ、SEとしての土台を身につけることができます。

基本情報技術者の概要はこちらです。

  • 試験日程:通年開催
  • 出題形式:CBT方式(試験会場に設置されたコンピュータを使って実施する方式)
  • 試験時間:科目A:90分、科目B:100
  • 問題数:科目A:60問(選択式)、科目B:20問(選択式)
  • 合格点:科目A、科目Bどちらも600点(満点:1,000点)

記載の内容は更新される可能性があるため、最新の情報はIPAのホームページをご覧ください。

また、基本情報技術者がおすすめな人はこちらです。

  • 全てのSE
  • SEになりたい人
  • 技術的なスキルを身につけたい人

私の場合は、社会人1年目に基本情報技術者を取得しました。IT系の資格は国家資格以外にも、プログラミングやクラウドの資格などもありますが、まずは基本情報技術者を優先して勉強することをおすすめします。他の技術系の資格は、基本情報技術者を勉強して基礎を身につけてからでも遅くありません。

基本情報技術者ではアルゴリズムやプログラミングの問題もあり、IT未経験からだと少し時間がかかるかもしれません。しかし、勉強すれば誰でも取得できる資格なので、ぜひ勉強してみましょう!

基本情報技術者の勉強方法を紹介した記事もあるので、参考にしてみてください。

応用情報技術者

応用情報技術者は、ITエンジニアとして活躍したい人におすすめの資格です。範囲は基本情報技術者と同じですが、記述式になり、より高度な知識が求められます。

応用情報技術者の概要はこちらです。

  • 試験日程:春期(4月)と秋期(10月)の年2回
  • 出題形式:午前:選択式、午後:記述式
  • 試験時間:午前:150分、午後:150
  • 問題数:午前:80問(選択式)、午後:5問(記述式) ※午後試験は11問から5問を選択
  • 合格点:午前、午後どちらも60点(満点:100点)

記載の内容は更新される可能性があるため、最新の情報はIPAのホームページをご覧ください。

また、応用情報技術者がおすすめな人はこちらです。

  • 基本情報技術者を取得した人
  • ITエンジニアとして活躍したい人

私の場合は、社会人2年目に応用情報技術者を取得しました。基本情報技術者と範囲が同じであるため、続けて勉強すると効率良く進められると思います。

午前と午後合わせて300分の長丁場で、記述もあり、かなり大変だと思いますが、ITエンジニアとして活躍したい人にとって有益な資格なので、ぜひ頑張っていただければと思います。

応用情報技術者の勉強方法を紹介した記事もあるので、参考にしてみてください。

まとめ

この記事では、ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者の違いを解説しました。最後に、それぞれの試験ごとにおすすめな人をおさらいしましょう。

  • ITパスポートがおすすめな人
  • IT企業を目指したい就活生
  • IT企業以外で働いている人
  • IT知識を1から勉強したい人
  • 基本情報技術者がおすすめな人
  • 全てのSE
  • SEになりたい人
  • 技術的なスキルを身につけたい人
  • 応用情報技術者がおすすめな人
  • 基本情報技術者を取得した人
  • ITエンジニアとして活躍したい人

この記事で紹介したように、IPAには幅広い資格が用意されています。この記事を参考にしていただき、自分の目標やスキルに合った資格を勉強していきましょう!